レジ袋の有料化はなぜ必要か 海外での取組み
2020年7月1日からコンビニ含めてすべてのスーパーでのレジ袋がすべて有料となります。
7月1日スタート!レジ袋の有料化
正確に言うとプラスティック製買い物袋の有料化です。
もう皆さん、なぜ必要となったかはご存知だと思います。
背景
- プラスティックごみによる海洋汚染が世界的に大きな問題になっている
- 2019年12月25日に、容器包装リサイクル法の改正が決定
- 欧州主導で世界に遅れを取っているため、東京オリンピック前に一斉実施
レジ袋をたくさん消費している事業者は削減への取り組みを国に報告しなくてはならなくなります。
細かい取り決め動画も、事業者だけではなく私たちも見ることが可能となっています。
一部、有料化の対象にならない袋もあります。
- 繰り返し使える強固なタイプ
- 海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
- バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
- 景品等、商品を入れるものでないもの
- 持ち手のないもの
なるほど、効果があるのでしょうかね
レジ袋の削減はプラスティックごみ削減に効果はあるのか
実際は、プラスティックごみにおけるレジ袋の割合は2%程度だそうです。
そして有料化することで削減数の見込みが約10%程度だと試算しています。
それでもレジ袋を有料するにはどのような意味があるのでしょうか。
レジ袋がターゲットになるのは、「わかりやすい使い捨てプラスチックだから」「エコライフのシンボル」に意味を見る人がいるのでしょう。
有料化で市民生活のメリット・デメリット
メリット
- プラスティックごみの削減
- 無駄な買い物の削減
デメリット
- 常にエコバックの持ち歩きが必要
- 思い付きでの買い物ができない
- エコバックの管理(洗濯)
- 買い物コストの上昇(購入した場合)
私個人としては無計画な買い物が減るので、良い効果しかないのではと思います。
特に帰宅時のコンビニなどは、無駄に入って買い物をしている事の方が多いですね、有料化で浪費買い物が減ることは間違いないと思っています。
海外での実態 セブ島でのレジ袋削減の取り組み
実はプラスティックごみの削減は、日本はとても遅れています。
なぜなら、
焼却設備が整っている。
また埋め立て利用地にまだ余裕がある。(あと20年という試算)
プラスティックごみをリサイクル資源として海外に輸出している
セブ市(フィリピン)でのレジ袋削減の取組み
セブ市では段階的な取組みをしています。
- レジ袋は無料である
- プラスティックゼロdayをもうけている(水・土曜日)
- エコバックの推奨販売
- ストローはファーストフード店ではない
毎週、水曜日と土曜日は紙バック、もしくは段ボールに商品を詰めてくれます。
フィリピンの方々は3世代家族が当たり前なので、膨大な量のお買い物を皆さんされています。
よって、袋ではなく段ボールにつめているのかと思っていましたが、プラスティック製バックは使わない曜日だとわかりました。
フィリピン人のセールス
また、この感覚は日本とはまったく違うのですが、プラスティック製バックゼロの日はレジスタッフは必ずエコバックの営業をします。
もれなくです。
フィリピン人スタッフは、仕事中歌ったり、私語に夢中だったり、どれだけ待たせてものんびり両替していたり…などなど日本人からすると真面目に働いていないように見えますが、
営業トークはしっかり、もれなく全員がします。
これは頭が下がりますが、エコバックは必ずレジ横にあり、レジのスタッフが確実に営業をかけてきます。
ただ、プラスティック製品は根強く飲食店で使用されていて、持ち帰りパックで紙製を見つけることはまだまだ難しいです。
また、大手のファーストフードのチェーン店はストローはありませんが、セブでも流行っているタピオカ店はすべてプラスティックです。
まだまだ、プラスティック製品が身近に生活に根付いているようです。
環境に対する海外の取り組み
環境に対する取り組みは、全世界的にみるとどうしてもヨーロッパが先陣をきっていて日本はまだまだ先進国の中では遅れています。
SDGsとは
2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成すべき国際的な目標です。
世界中の国が協力し「誰ひとり取り残さない世界」の実現を目指し策定されました。
SDGsの目標は「貧困」「飢餓」「水と衛生」「教育」「気候変動」「インフラ」など
17の分野に分かれ、それぞれの目標のなかで解決するべき課題と目指すべき数値が明確に決められています。
プラスティック製バックの有料化または廃止は、全世界で69の地区でがすでに実施しています。
私達にもできる小さな1歩
7月1日からの取り組みは、日本人の私達(とくに事業主)からすると大きな1歩かもしれませんが、世界基準ではとても小さな1歩です。
微々たるもの、とバカにせずに有料化取り組みによる環境への取り組みに協力しましょう。
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