人生の質は感情の質だと言われています。
世界No.1コーチのアンソニー・ロビンスは常々「感情をデザインする」という表現をしますが、最高の感情を自分自身でデザインしていくとはどういうことなのでしょうか。
人生の質を向上させる為に選択する根源的な6ヒューマン・ニーズとは
アンソニー・ロビンスが提唱している「6ヒューマン・ニーズ」はコーチングや、人材育成マネジメントの場では良く知られた考え方となっています。
人生の質をあげたい!人間関係の質をあげたい
と強く願っている方に是非知っておきたい考え方をお伝えします。
「6ヒューマン・ニーズ」 とは
人間が根源的にもっている欲求が6つある。
これは誰もが生まれた時から持っているものとされ、その欲求を正しく満たしてあげることで感情を正しくデザインされると言います。
自分で正しく使う事や、他者との関係を築く時に相手の要求に寄り添ってあげることを理解すると生きやすくなり人生の質がおのずと向上することがわかっています。
6ヒューマン・ニーズ
- 安心・確実感
- 不安定・不確実感
- 重要感
- 愛・つながり
- 成長
- 貢献
誰にでも組み込まれていますので、解説していきます。
安心・確実感とは
安心したい
安定していたい
答えが欲しい
今までの日本だったら、大学を卒業して大企業に勤める、公務員になる。
などが安心感を満たすものでした。
芸人になりたい、YouTuberになるなんて不確実で不安ですよね。
ましてや起業するなんて言い出すと、一族全員から反対されるのではないでしょうか。
持ち家を持つことなどもそうだったですね。
年1回の健康診断なども、自分の未来の安心の為に行うものです。
とても自然な欲求です。
不安定・不確実感とは
多様性や多くの選択肢を選べることです。
「ワクワクする」ことを求める、変化を求める感覚とも言います。
キングコングの西野さんも、ご本人は芸人と言い張って(失礼します)ますが、絵本作家、映画制作、オンラインサロンオーナー、トイレットペーパー製造など芸人の枠には当てはまらない活躍をしています。
しかし、当初は彼の行動を理解できない人は多く、芸人仲間やファンからの攻撃にあい「炎上芸人」の称号を頂くことになっています
それは批判対象ではなく、西野さんはこの不安定・不確実感を常に求める傾向があるのでそれを皆さんが理解してお付き合いする必要があるという事です。
ご本人も仰っています。
「結果の出たものに興味はない」と。
完璧にこの不安定・不確実感の欲求が強い方の代表ですね。
ビジネスマンでも、スティーブ・ジョブズのような方もそうでしょう。
ご本人が点と点が最後に線に繋がるまで様々な行動をとってきたことはこの「不安定・不確実感」の欲求が強かったということですね。
重要感とは
自尊心
特別にみられたい
認められたい
などのの欲求です。
人は生まれた時からすべて特別な存在であるのに、やはり私たちは実感できません。
韓国のアーティストであり、実業家、プロデューサーのJY Park氏はそこを満たすことでアーティストを見出し、最大限に輝かすことを知っています。
NiziUプロジェクトの中から金言をご紹介します。
「ここにいる人たちは皆、いつかは自分自身の姿をしっかりと見て、『自分は充分に特別な人だ。多くの人がいるこの世の中で、私も特別な何かの理由を持って生まれてきた人だから、自分のありのままの姿が特別だ』と分かるときが来るはずです」
「皆さんがここで26位になっても、脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションは、ある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとは全く関係ありません。一人一人が特別じゃなかったら生まれて来なかったはずです」
この言葉に救われて涙した人は私だけではないはずです。
人間の根源にもつ、一人一人特別で重要感を持っていたいという欲求を非常に良く理解されています。
NiziProjectは単なるガールズグループのオーディション、デビューヒストリーではなくJY Parkさんの人間力の素晴らしさに思わず一気に見てしまいました。
バラエティ番組や単なるYouTube動画のプロモーションの一つとしてとらえるのはもったいないです。
多くのマネジメント層、コーチング業、子育て中の親御さんも見て欲しいです。
愛・つながり感とは
愛し愛されたい欲求です。
また、SNSなどによるフォロワー数を誇ることに見られるつながり感です。
この欲求が満たされないと、孤独や喪失感を感じてしまいます。
人生100年時代となり、今将来で不安なことはお金でもなんでもなく「健康・人間関係」と言っています。
お金があって孤独な最期とお金が無くてもシェアしながら多くの人とのコミュニティの中で暮らす最期はどちらが幸せなのかという議論がされています。
成長とは
成長したい
上手くなりたい
もっとできるようになりたい
前進したい
などが代表的で、誰しも持っている欲求です。
私はこの欲求が強いかもしれません。
過去の経験や体験から、多くの欲求は存在します。
私は4姉妹の末っ子でしたので「トロい」「鈍い」と言われて常に“みそっこ”(関東では子供の遊び仲間に入れてもらえない子をそう呼びます。)でした。
姉たちから邪魔者扱いされていて、何もできない愚図の意識が強かったのでいまだに現状に満足できずに成長を求めがちです。
過度な自己否定を続けるつもりはありませんが、成長欲は今後も常に持ち続けていくと思います。
貢献とは
誰かの役に立ちたい
与えたい
という欲求です。
医療などのエッセンシャルワーカーやボランティア活動やNGOなどを行う方などがこの欲求を強く感じていると考えられます。
また、最近の起業家は社会に貢献したいという思いで事業を立ち上げる方が多いです。
仕事は人生で一番時間を要する、自分の人生と言ってもおかしくないほどの重要な位置を占めます。
その仕事を社会貢献にしていくという強い欲求が、人間には根源的に備わっているのですね。
6ヒューマン・ニーズの正しい使い方
6ヒューマン・ニーズをご理解いただけたところで「正しい」活用法をご紹介します。
健全、不健全な要素を見極め正しい方向へ
6つの欲求でご自身の強い欲求や苦手な感情があるかもしれません。
また、ご自身のことはなかなか理解するのは難しいでしょう。
参考例を少しだけあげてみましょう。
【安心・確実感の場合】
〇:ありのまま生きている時
✖:自分に嘘をつき天命を活きていない時
【重要感の場合】
健全:自尊心を保っている
不健全:人に認められるための外的評価をフォーカスしている行動
【愛・つながり】
〇:自分を愛し、他者を愛す
✖:自分を殺して他者を愛す
【成長】
〇:多くの経験
✖:無駄な競争や犠牲
【貢献】
〇:自分をまず貢献する
✖:自分を犠牲にし他者に貢献
パートナーとの関係などで、自己犠牲をして尽くしたのに・・・というのは本当の愛情ではない、という事ですね。
すべては、自己犠牲の上にあるのではなく、自身の欲求をまず満たして当たり前の基準をあげてから拡げていくです。
シリコンバレーのドンと言われる、天才集団を率いるピーター・ティールは競争嫌いで知られる、正しく欲求を使い感情をデザインしてる実業家だといえます。
「ムダな競争は誰にもメリットがない」と言い放ち、複数のベンチャーを育て宇宙開発や海洋国家、またアンチエイジングなど人類幸福への未来への投資もしている行動から、正しく成長、貢献をしている人物と言ってよいでしょう。
人間関係、他者との関係での活用法
6つの欲求をすべて満たすことは、私達凡人は難しいかもしれません。
自分自身で精一杯です。
コーチングをしている方、会社の人事担当者や子育て中の親御さんなどには3つの欲求にフォーカスしてあげると良いでしょう。
もちろん他者を変えることは親子でもできませんので、その人、お子さんの持っている強い3つの欲求を理解して行動すると関係の質が向上します。
クライアントさんであれば、目標達成の速度が加速します。
親子関係も改善し、人間関係は楽になっていきます。
話を良く【聴く】ことで、3つは理解できると思いますし、難しければ自分の得意な3つの欲求を発揮して接しているのも良いでしょう。
「6ヒューマン・ニーズとは」 まとめ
人生の質は感情の質である
私が初めてそれを聞いたのは今から10年前だったと思います。
その時同時に
感情をデザインすれば
もっと自分の得たい成果を手に入れ、人生が楽になると聞きました。
そこで一度ブレイクスルーを果たし、単なる水商売のおねえちゃん(美貌は売れなかったので単なるバーテンダーですけど)から一流ビジネスマンになれました。
それから学ぶことすべてが楽しく、成長すること社会貢献の為に働くことすべてが自分自身の活力となっていました。
しかし、管理職に上り詰めると本来の自分と違う事に気づきました。
この6つのヒューマン・ニーズを理解していたら、もっと楽に生きられたと思います。
まずは自分自身を満たすからを強く学んだ理論です。
生き方も楽になり皆さんの人生の質が向上して頂ければ何よりです。
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