コミュニケーション能力が高いとは 勘違いをしていませんか?

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コミュ障とか最近よく聞きますね

そもそも、コミュニケーション能力というのはどういった能力なのでしょうか?

 

 コミュニケーション能力が高いとは 勘違いをしていませんか?

「コミュニケーションの質が人生を左右する」

 

マザー・テレサやクリントン元大統領をクライアントにもつ世界No.1コーチのアンソニー・ロビンスは言います。

コミュニケーションの悩みは、誰もが持っています。

 

組織でも必要とされる能力として、必ず上位で上げられるコミュニケーション能力とは。

 

日本最大の温泉ホテルチェーンの運営本部で多くの支配人を育てた私が、今日はコミュニケーション能力について解説します。

 

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力とは、「人と信頼関係を築く力」です。

 

コミュニケーション能力が高いというと、話が上手、友達が多いというイメージが強いのではないでしょうか。

話しが上手な人って羨ましいですね。

でも、信用できないイメージも付きまといます。

人と信頼関係を築く力で必要な3つの力

  1. 聞く力
  2. 伝える力
  3. 人の気持ちをくみ取る力

この力が必要になります。

 

順不同ではありません。

この優先順位が大事です。

 

聞く力

聞く力が能力の8割を占めています。

 

「聴く力」「傾聴力」とも最近はよく言われています。

 

この力を発揮できれば、職場や家庭、パートナーなどとの人間関係で良好なリーダーシップを築くことができます。

 

「聞く力」を発揮することで、相手は興味を持って受け入れてもらえているという安心感を持って心を開いてくれます。

 

相手に寄り添って質問を続けていく事で距離を近づけていく事、深めていけます。

 

私は、会社員時代にホットラインの問題解決第一窓口でした。

まず、通報があって、人事から通達が来た際に現地に行って調査をして話を聞きます。

日程に余裕がない時は1日に10人近く話を聞きまくります。

 

社内で起こる問題のほとんどが人間関係です。

その8割がたはコミュニケーション不足と目標のずれによるものです。

 

きちんと話をしてもらうためには、しっかりと話を聞かないといけません。

実際は、ほとんどの問題の解決策や実態はわかっているのですが、ホットラインとして顕在化するまでのプロセスを理解することで、問題解決法が変わってきます。

丁寧に話を聞く、安心感を与えて人に話をさせる、というのはなかなか簡単ではありません。

 

こちらも仕事で目的が明確にあるので、答えを持って臨んでいますが、しっかりと話を聞くけなければいった時間も無駄になります。

それほど、「聞く力」は大切となります。

 

伝える力

2番目が「伝える力」です。

 

やはり、話がうまい人じゃない!と思ってしまいますよね。

話しは上手でなくて良いのです。

誠意をもって伝えることができることが大事です。

 

伝える時に言ってはいけないことがあります。

 

「何度も同じこと言わせないで!」これは自分本位です。

 

「伝える」ということは理解してもらって初めて伝わった事になります。

何度も同じことを聞くのは「伝わっていない」のです。伝える努力をしましょう。

 

方法論もそうですが、回数もです。

本当に伝えたいことは何度も何度も伝えることです。

 

それができないのであれば、実はそれほど伝えたいことではない、と気づくはずです。

 

人の気持ちをくみ取る

①②もこの「人の気持ちをくみ取る」ことが抜けているとコミュニケーションにはなりません。

 

自分のききたい事を「聞く」のでは、パパラッチやおせっかいなおばさんになってしまいます。

信頼関係を深めるために、相手を知ろうとする質問や共通する話題を見つけるのでなければ尋問になってしまいますよね。

 

伝えるもそうで、自分の都合ばかり伝えていては受け取り側も受け取れません。

 

「伝える」と「依頼」が混乱している場合が多いのですが、コミュニケーションとして成立させるのであれば、そこに感情を入れる、などの工夫をしてみてください。

 

家事を手伝わない旦那様に「ゴミ捨てて」と頼むのと、「ゴミ持って行ってくれると嬉しい」というのではどちらが気持ちよくゴミ捨てしてくれるでしょうか。

 

コミュニケーション能力を上げる効果的な方法

Portrait of smiling children practicing sport dance in modern dance hall

コミュニケーション能力とは3つのシンプルな力を磨けばよいとわかって頂けましたでしょうか。

ここでは具体的な手法もお伝えします。。

 

コミュニケーション能力は言葉だけではない

コミュニケーション能力の高い人は、空気感まで変えてしまうのをご存知でしょうか。

その場にあった一体感をつくるのが上手い人が多いです。

 

ミラーリング

ミラーとは「鏡」のことです。

1対1で話をする際に、まるで鏡のように相手に合わせる事です。

表情やしぐさ、動作を相手に合わせます。

 

ペーシング

相手の「ペース」に合わせることをいいます。

声のトーン、話すスピードや口調を合わせる事です。

 

 

地方再生事業の際に、従業員の継承もあったときにはいつもなんちゃって地元の言葉を話します。

 

これは、最初からいきなりすると「なまりをバカにされた!」と反発されるので、要注意です。

慣れてきてから、教えてもらうように方言を話し出すと一気に距離が近くなります。

皆教えてくれるようになります。

 

人には、自分と似た人に対して(共通点のある人に対して)好意や親近感、安心感を持ちやすい、という特性があるからです。

 

 

効率良いコミュニケーションの方法

効果のある、効率良いゲームのように覚えて試してみてください。

  • 共通点を見つける
  • 大きな範囲から深掘りする
  • 好奇心に合わせる

人には共通点のある人に対して行為や親近感や安心感を持ちやすいと言いましたね。

 

以前、接客・販売をしていた時に良く朝礼でやっていた「1分ゲーム」があります。

 

2名一組で1分間のうちにいくつ「共通点」を見つけられるか。というゲームです。

 

これは朝の準備運動にすぎないのですが、組織活性にもつながり、面白い結果が分かりました。

ゲームは共通点の数を競うものでしたが、ただ数が多いチームは朝礼後に関係が深まってはいませんでした。

 

なぜなら、「同性」「出身校が同じ」「右利き」などの大きな共通項しかでてきていなかったからです。

少ないチームは1分のうちに会話が盛り上がってしまって、その後も信頼関係を築いていました。

大きな共通項から掘り下げ狭い範囲で共通する部分を見つけていたからです。

また、好奇心に応じて話を合わせていたりするので1分という短い時間でも「共通」する事項から親近感や安心感を得てその後の関係も良好になったというわけです。

 

それは限られた時間でしたので、リードする人物が②③の質問をしっかりとして引き出していたことが観察からわかりました。

 

面白いですね、

是非、接客業などで、初対面のお客様とたくさんお会いするような職業の方々はやってみてください。

 

飲食のように短時間で成果を上げる接客などには効果大です。

 

コミュニケーション能力 まとめ

世の中で起こる問題の9割は人間関係と言われています。

 

そんな中で、コミュニケーション能力に満足している方も少ないのではと思います。

 

難しいテクニックは不要ですので、まずは3つの力を意識してみてはいかがでしょうか。

話しが苦手な人でも、チャレンジしてみてください。

 

「コミュニケーションの質が人生を左右する」

 

あなたの仕事、家庭や友人、パートナーとの時間が飛躍的に変わるかもしれません。

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