Netflix配信BBC共同制作ドラマ『Giri/Haji(Duty/Shame)』の楽しみ方

Netflix配信BBC共同制作ドラマ『Giri/Haji(Duty/Shame)』の楽しみ方life

台風が近づいて雨続きの週末に、一気見した『Giri/Haji』が凄かった!

多くの方に見て頂きたいので、見どころ、ポイントを解説します。

 

 

Netflix配信BBC共同制作ドラマ『Giri/Haji(Duty/Shame)』の楽しみ方

※公式websiteより

こちらは2019年にNetflixとイギリスの国営放送BBCが制作した日本のヤクザの世界を切り取ったドラマです。

Netflixといえば、今年に入って韓国や中国でのオリジナルドラマの作成、成功が大々的に報じられ日本は市場として忘れられているのでは?と思っていました。

2019年はもっぱら『全裸監督』ばかりが話題でしたが、このイギリス制作のドラマも素晴らしいので是非皆さんにも見て頂きたいと思っています。

 

『Giri/Haji(Duty/Shame)』の基本情報

『Giri/Haji(Duty/Shame)』はイギリス制作の日本のヤクザ抗争と警察との関係を描くドラマです。

Giri / Haji | Netflix Official Site
Family duty sends a lawman to London to look for his mob-assassin brother as a yakuza war threatens to engulf Tokyo. Trust is even tougher to find.

タイトル:義理と恥 Giri/Haji(Duty/Shame)

制作:イギリスBBC,Netflix共同

配信日:BBC2 2019年10月17日~2か月 全8話

Netflix 2020年1月10日 全世界配信

エクゼクティブ・プロデューサー ジェーン・フェザーストーン

               (HBO「チェルノブイリ」製作)

 

 

『Giri/Haji(Duty/Shame)』主要キャスト

森 健三(主演刑事) 平 岳大

森 勇人(主演刑事弟) 窪塚洋介

福原組組長(ヤクザ) 本木雅弘

セイラ(警務教官)  ケリー・マクドナルド

ロドニー(男娼)   ウィル・シャープ

森 多紀(健三の娘) 奥山 葵

 

 

物語のあらすじ

二人兄弟がいる。

アニキ(平 岳大)は警察官、弟(窪塚洋介)はヤクザになって殺人を犯し自身も命を失ってしまう。

 

イギリスのロンドンで、一人の日本人が殺される。

同時に日本でもヤクザの抗争が勃発し飲食店で多くの使者が出る。

 

そんなある日、ヤクザの親分(本木雅弘)から警官の兄に連絡が入る。

自分の子分である弟は生きていて、わが組に代々伝わる刀を使ってロンドンで殺人を犯している。

日本に戻して刀を回収し物事を納めないと、東京の組の全面戦争が始まってしまう。

 

警察幹部とツーカーの組長からの依頼で、兄は弟を探す名目でロンドン入りをするのだが・・・

 

割と簡単に兄弟は再開することが出来るが、最後の2話で東京での戦争突入やイギリスからの潜入捜査官やら、何がどうなって絡んでいくのか最後まで展開が読めずに思いっきり引き込まれていきます。

最後は・・・

 

『Giri/Haji(Duty/Shame)』の5つのオススメポイント

各回の初めにイラストで前回までのあらすじを解説。 グラレコ全盛時代にグラフィック活用をしているドラマ

私のNetflixで好きなオリジナル作品と言えばかの『ナルコス』『クイーン・オブ・ザ・サウス』などのギャングの裏切り物、かつ潜入捜査物、成り上がり系です。

そんな私だからではなく、普遍的にだれでも楽しめる作品だと考えてこの作品を紹介します。

『Giri/Haji(Duty/Shame)』の見どころ

見どころは5つ

  1. 合作ならではの日本人俳優の語学力
  2. ロンドン、LGBTカルチャーなどの風俗の描き方
  3. 各キャストの人物像の書き込み
  4. 外国人から見た日本の「ヤクザ」がエキセントリックではない
  5. 多才で個性的な役者陣の演技

紐解いていきましょう。

 

合作ならではの日本人俳優の語学力

主演の平 岳大さんにしびれっぱなしです。

平さんは俳優の平幹二朗さんと佐久間良子さんのご子息です。

海外留学経験のある安定した語学力で説得力ありました。

高校時代にアメリカに留学し、大学生活をロードアイランド州ブラウン大学を卒業し、コロンビア大学院に進学したものの中退をされているようです。

活きた語学を使えるので、申し分なくとても素敵でした。

また、キーパーソンとなる男娼のロドニー役のウィル・シャープさん。

お母さまが日本人だそうで、8歳まで日本に暮らしていました。

日本語もキチント話せます。

彼の存在もとても重要かつ魅力的で、今回のロドニー役でイギリスのTV番組の助演男優賞に輝いています。

ハリウッドでも一番需要がなくなった、ブロンド、ブルーアイズを象徴しているようなクロスボーダーな配役が楽しめます。

 

ロンドン、LGBTカルチャーなどの風俗の描き方

ドラマのストーリーの1,2話では、少しゆっくりと展開していきます。

兄である平 岳大がロンドンについたあたりは、割と退屈なのですが、ロンドンの風俗などを楽しめます。

キーパーソンとして日英ハーフの男娼ロドニー(ウィル・シャープ)の精力的な行動(お商売)がSOHOのクラブ起点となっていたり、ロドニーの住むアパルトマンなども質素。

警察教官セイラ(ケニー・マクドナルド)のアパルトマンや、警察官がたむろするパブ。

個人的には元バーテンダーでしたので、どの酒場も大好き、魅力的で弟勇人(窪塚洋介)の飼われているギャングが出入りするバーが好きです。

本物の悪は、クラシックなバーにいる。って感じですね。

ここまで、グッとくるのは海外旅行に行けない今の状況がそうせているのか知りませんが、ロンドンの街並み、風俗が魅力的でした。

 

イギリスマフィアもオシャレにアメリカ人と取引していたり。

 

兄の娘が、高校で男の子を傷つけて退学になります。

日本では理解できなかった感情がロンドンであらわになり、女性が恋愛の対象だと自覚をします。淡い初恋のレズビアンカルチャーも含めて、少女の成長を興味深く見ることが出来ます。

 

各キャストの人物像の書き込み

ここがNetflixのオリジナルドラマの脚本の特徴がしっかりと発揮されています。

オリジナルドラマは常に複数人数で脚本を書くことで、複眼的な視点で人物像を深めていきます。

ヤクザと警察のドラマのようで、兄弟の問題、ヤクザの子弟関係、家族、嫁姑問題、祝福されない結婚・出産、同性愛の恋愛、(プロ=男娼、女子高生の初恋)、またイギリス警察の仲間意識、女性警官ならではの正義感、元彼の自殺、ビジネスの取引上の駆け引き、ギャンブルの失敗からの潜入捜査

一人一人に深いドラマが刻まれて交錯されて行きます。

 

全8話にして、各出演者の人生が凝縮し、多くの視聴者の共感を得たのではないかと思います。

「全裸監督」「梨泰院クラス」のスタートアップのチームビルディング的なサクセスストーリーの明るさはそこにはないものの、『愛』をベースに様々な形でドラマが展開しますので国営TVでお茶の間に受け入れられる要素満載にしあげています。

 

核となっている、兄弟愛の複雑さは達者な役者陣が演じているのでありきたりだけれど、説得力ありです。

 

ちょっと女性教官には感情移入できなかったけれど、イギリス女性の正義感はあんな感じなのかしら?

 

外国人から見た日本の「ヤクザ」がエキセントリックではない

タイトルと最初の東京のシーンで、『長崎は今日も雨だった』が流れたときには嫌な予感がしたものです。

外国人がエキセントリックな日本人ヤクザを描くのでは・・・

と思いましたが。

昭和歌謡は多用されていましたが、ヤクザ像はそれほど見づらい仕上がりにはなっていませんでした。

構想5年、スクリプト執筆に1年以上、キャスティングに4ヶ月かけて、撮影に8ヶ月、編集に6、7ヶ月というスケールもありますが、主演の平さんが監督とコミュニケーション取ることに問題がない事も大きい。

ヤクザの組長が本木雅弘という、型通りでなく昭和でもない役者を配置したことで逆にリアルになったと思う。

素晴らしい配役です。

刀がキーになるのは、ちょっと侍至上主義が見えるかもしれません。

アクセントになる刀の使い方になっているのは、日本の美をみているのでしょう。

 

多才で個性的な役者陣の演技

先にお伝えしたように、主演俳優の平 岳大さんの渋い魅力にやられっぱなしの私。

それにイギリスのアカデミー賞を受賞するロドニー役のウィル・シャープの演技は言うまでもありませんが、特筆すべきは魅力的なわき役たち。

 

とりわけ、ヤクザ映画にもかかわらず女性のわき役陣が素晴らしい

弟勇人の奥さん栄子役 アンナ・サワイ

ニュージーランドの日系人だそう。美しいヤクザの娘を演じています。

ヤクザの娘ならではの、イノセンスさ。ルーツである日系人であることも関係していそうです。現実感乏しい感じがヤクザの娘らしくて良かった・・・

 

兄弟の母演じる 丘みつこ

凄く意地悪な姑を演じています。

男兄弟の母親ならではの強さを全開にしています。

もう出てくるたびに現場をハックしています。凄いよ、誰が見つけて配置したのだろう。

彼女以外にはありえない

 

兄森健三の嫁演じる 中村優子さん

ダイワハウスのCMで竹ノ内豊の嫁『あなたが嘘をついているのを知っている』で有名な素晴らしい女優。

芯の強い長男の嫁を演じています。

CMのイメージ通りなんだよな、絶対CM見て決めたとしか言いようがない。

助かったときの笑顔のすばらしさ、あんな笑い方できないよ、本当に逃げてないと。

 

この3人が途中で逃避行するんだけど、これだけでも1本撮れるんじゃないかってくらい面白かった。

達者な女優たちのロードムービー、観たいと思うのは私だけだろうか。

 

そしてきらりと光る主人公の娘 多紀演じる奥山葵ちゃん

これが新人デビュー作というのだから、観ている人は見ているのですね・・・

東京での自分を見つける前の多紀とロンドンに到着してから自分を発見していくときの輝き方と言ったら!

良い作品を選んでもらって、大きく育ってほしい女優さんです。

 

あまりにも女優さんばかり書いていますが、男性陣も負けず劣らずのメンバーです。

長くなるので割愛します。

 

ただ、どうしても特筆したい人がいます。

痛快なラストを飾る 遠藤組を排除しヤクザの抗争を取穴させたアニキ?役

東京の組を牛耳る長与千種組長

しびれた~、女組長役なのか、モヒカンなので男役なのかは定かではありません。

しかし、ズルいハマリ役です。

ここで一気に私たちを楽しませるラストを用意してくれます。

本当にありがとう。

長与千種組長の成り上がりスピンオフ、1本取って欲しいな・・・

 

『Giri/Haji(Duty/Shame)』 まとめ

とにかくみてください。

全8話からなりますので、週末に一気見できます。

 

イギリス人の書く日本のドラマ。

海外で受ける要素満載なのはもちろんですが、日本人はもっと見るべきですね。

韓国ドラマみて興奮している場合じゃない!と思わされます。

 

シーズン2では多紀ちゃんの成長、パリで暮らす勇人の物語・・・

うーんやっぱり東京のヤクザと警官の勝負と残忍なまでの男の裏切りを書いてほしいな。

期待してしまいます。

 

雨が降って外に出られないときこそ、Netflixを楽しんで下さいませ。

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