
環境問題について語る時に言われる「バックキャスティング」ってなんだろう

人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ計画も「バックキャスティング」で達成したね
目標実現の為のバックキャスティング思考とは
今日は目標達成のためのバックキャスティング思考をお伝えします。
皆さんも活用して飛躍的なアイデアで観たいワクワクする未来をつかみましょう
『バックキャスティング』とは
未来のある時点に目標を設定しておき、そこから振り返って現在すべきことを考える方法。地球温暖化対策のように、現状の継続では破局的な将来が予測されるときに用いられる。バックキャスト。→フォアキャスティング
出典 小学館デジタル大辞泉について
『未来のあるべき姿』を起点に解決策を見つける方法です。
ビジネスマンの方はすでに、常に行っている思考法だと思います。
真逆の考え方で『フォーキャスト思考』というものもあります。
現在を起点に問題解決を設定する というものです。
短期的な問題解決にはこちらが適しています。
出典:「事業構想」Webサイトより
バックキャスティングを用いるメリット
- 具体策や正解の無いものを達成しやすい
- アイデアや新しい発想が湧きやすい
- 制限がなくなる
先が見えない時代です。
であればこちらで『あるべき未来』を設定しちゃおう!
という発想法で、逆算をしてすべきアクションを見つけていく方法です。
私が会社員の際には、マネージャー教育として予算策定をする際などに用いました。
バックキャスティングのデメリット
- 短期的解決策には向かない
- 前例がないので共有しにくい
長期的解決策に向いているので、目に見える成果を見つけにくい為モチベーションを維持するのが難しかったりします。
進捗の見える化するなどの工夫が必要でしょう。
バックキャスティングを用いた具体的な解決方法とは
バックキャスティングは4つのステップからなります。
- 未来のあるべき姿を設定する
- 現在の課題と可能性を洗い出す
- 実現化するための必要なアクションを設定する
- 時間軸で配置する
未来のあるべき姿を設定する
まずは『未来のあるべき姿』をしっかり描きましょう。
ワクワクして、盛り上がるような結果の未来が望ましいです。
大事なのはワクワクする未来の姿を思い描くことであり、「実現できるかどうか」を考えると、革新的なアイディアや目標を生み出すことができなくなってしまいます。
現在の課題と可能性を洗い出す
姿を描いたら、課題と可能性を洗い出しましょう。
現在ばかりみていると、フォーキャスティングになってしまうので、未来とのギャップをうめていく可能性を洗い出していきます。
実現化するための必要なアクションを設定する
具体的なアクションを上げましょう。
その際に3つの項目に分けて整理するとわかりやすいでしょう。
- S=Systemシステム
仕組み、ビジネスモデル、法律などがこれにあたります。
- V=Value価値観
教育やマインドセットなどの個人の価値観 企業理念など
- T=Technology技術
道具、ツールや技術の事です。
予算などを考えたりせずに、2で上げた課題と可能性を解決するための大量のアクションを上げて3つに整理をしてみましょう。
色とりどりのマーカーと付箋を使って書いてください。
カラフルな色遣いは脳の活性化にもつながります。同じ理由で手で書くのが望ましいです。
アクションは、付箋などにたくさん書いて全員が観れるようにホワイトボードに貼りましょう。
時間軸で配置する
たくさんのアクションプランを時間軸に配置するだけです。
この作業をしていく中で、不要なものや追加も出てくるでしょう。
もう一つのホワイトボードに時間軸と目標を記載して並べ替えるだけ。
この計画をもとにアクションを実行しましょう。
このボードは見える場所に設置していき、出来たものから外していくなどして「進捗を見える化」させるのがポイントです。
まとめ
バックキャスティングを活用した企業ではトヨタの「環境チャレンジ2050」などが有名ですね。
革新的な事業の実現はもちろんですが、個人目標の設定などにもおすすめの考え方です。

なんだか付箋を観ているとワクワクするね。

皆で描いた未来なので実現できますよ
明日も小さくても新しいチャレンジしますね!
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