8年ぶりに高齢になった母と一緒に実家に住んでいます。
家事を一手に引き受けていますが、物がどこにあるのかわかりません。
10分ですむ料理が30分かかる結果に。
今日は生産性を上げる基本中の基本の「整理整頓」についてご説明します。
整理と整頓はどう違うのか?【生産性爆上げ!】

そもそも「整理」「整頓」ってどう違うの?
私は以前、日本のホテルチェーンで新規案件を担当していました。
ホテルができて、一番最初にやる事がこの「整理整頓」を指導、実施することでした。

整理整頓を正しく理解して活用すると、生産性が上がりますよ
整理整頓とは
整理とは「不要なものを捨てる事」
- 必要なものと不要なものを分けて捨てる
- 基準を設けて定期的に機械的に捨てる
- 今現在、必要なものを残す
- 物が増えないような棚を設置、または撤去
整頓とは「整理したものを適切な場所に配置する」
- 必要な時にすぐ取り出せるようにする
- 定品、定量、定位置管理をする
- 最速、最短、最小で使えるようにする
- 名札をつける
整理整頓ができていなくて、物を探している時間が現場では一番大きなロスタイムとなり生産性を損ないます。
なので、新規店舗で一番最初に教える事はこの「整理整頓」になります。
整理とは
簡単に言うと、物を増やさないことです。
いつか使うかもはありません。
『今使わない者は未来永劫使いません』
自分の中に判断基準を決めてきれいさっぱり整理しましょう。
ちなみに
『ときめかないものは捨てましょう』
これは“KONMARI”基準です。

私は前職でたくさん本を購入しましたが、転勤を繰り返すうちにすべて処分しました。
ブログを執筆するなんてことは、当時は夢にも思わず、もう一度読み返したい本がたくさんでてきました。
整頓とは
必要な場所に必要なものを設置すること。
私は
『初めてきた人がどこに何があるかわかるようにしておく』
と指導し続けてきました。
これで生産性が全く変わります。
定品、定量、定位置管理とは
デスクにはさみとペン、各1、場所は引き出し右上
のように決め打ちします。
最速最短最小
は最速使えて、最短距離で、最小限の力で
を意味します。
前例で説明すると
デスクに向かって座ります。ペンを取るのは右手なので右のひきだし。
最短距離にあるので最速に使えます。力も最小限で済む。
という事ですね。
生産性向上かつ、楽なので継続可能である。という事です。
また、どこに何があるかわからないと、また購入してしまって無駄にものを増やしコストを書けてしまうことになります。
本来、ご家庭でお金の教育と共にこういった整理整頓も教育して頂きたいのですがなかなかそれをわかっている人材は少ないです。

日本の現場を支えた「5S」とは
トヨタの改善活動の一環で、日本の製造現場のみならず広く知られている「5S」
労働集約型の職場では皆さん、実施されていると思います。
「5S」とは
5つのローマ字をあわせた言葉です。
- 整理(Seiri)
- 整頓(Seiton)
- 清掃(Seisou)
- 清潔(Seiketsu)
- しつけ(Shitsuke)
とても基本的なことなので、ついおろそかにしてしまいます。
バカにしていると、生産性の上がらない現場で疲弊していくだけになります。
「楽に、快適に」働くための基本ですから楽しんで実施して欲しいです。
最強トヨタのカイゼンの極意 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2016/7/21 若松 義人 (著)
整理整頓を職場で最初に行うべき理由
どうしても、職場は実作業に目が向かいがち
でも「整理整頓」「5S」を実施するとどのような効果が?
- 人件費、または採用経費が抑えられる
- 生産性があがりサービスの向上が期待できる
- 変動費を抑えることができる
ミニマル経費だと思わないでください。
人件費
人にかける経費というのは採用、給与ともに企業にとって割合は大きくなります。
今日、労働集約型と言われている職場での離職時期というのは、入社後半年以内が大半です。
そのような技能が身につく前の新人さんが一番自信を持てるところが5Sです。
作業をする前の『あれ、持ってきて』そこでつまずかずに最速で持ってくることでより多くの機会を得られることに繋がり、自信にもつながります。
離職率を下げ、採用コストを下げるポイントになります。
5Sの職場では、快適に働くことができるので、負荷が減ります。ストレスもなく、残業も減ればその職場での貢献度は高くなります。
また従業員の紹介が増加しますので、こちらも採用コストを本サービスに投下することが可能になります。
サービスの向上
ストレスなく、作業が最速最短最小ですみますので本来のサービスに集中する環境ができます。
変動費の適正化
余剰を生まない、適正在庫の管理する力があります。経費を抑えることが可能です。
整理整頓のまとめ
ご自身の職場を振り返ってみてください。
出来ていない職場がほとんどではないでしょうか?
労働集約型の仕事でなくならない仕事はまだまだあります。
そこに人材を投入して働き続けて頂くには、AI、DXの前の基本中の基本をおろそかにしない、という事ですね。

基本中の基本の「整理整頓」を今日から実施しよう

スキル不要、誰でも出来る事です!是非、実施してください。
明日も小さくても新しいチャレンジしますね!
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